9月30日
昨日と同じように朝から帆走開始したが数メートルの風しか吹かない。東の方からクルーザーが何隻
もやって来て、すぐ近くを通って行く。どうやらレースがあるのでスタートラインの方へ向かっているらしい。
船の先端にあるバウスプリットで作業していたトレーニーの一人がはいていた靴を海に落とした。クルー
が長い柄のついたタモを船内から持ってきて船の中央あたりで拾い上げた。船の速度が遅いのでノン
ビリしたものだ。風向きも良くないので機帆走になる。
晴海には日本丸と海王丸が停泊中だった。ちょうど最上部のヤード・トギャランまであがって作業してい
る時に海王丸の近くを通ったが、マストの高さはさほど変わらないように見えた。しかし、海星の船体の
ほうがはるかに小さいのでマストに登るハシゴは海王丸より急だ。
16時ごろ、多目的埠頭の岸壁に接岸した。空一面に垂れこめた雲から雨が降り始めていたが、心の中は
短いが充実した航海を終えたことで晴々としていた。
6人のトレーニー+ワッチリーダー。
61才の人を筆頭に自分も含めて3人の辰年男
が参加。
皿洗いの当番中だが
なぜか甲板に。
海星での3日間は、肉体的には少しきついものがあったが楽しかった。何よりも強く感じたのは
帆船は風で動くものである以前に、人間の力によって動かされるものであるということだ。
帆船にはヨットと違ってウインチもなく、ロープは直接手で引くか木製のピンに巻きつけて引く
くらいのことしかできない。原始的である。いまどき、こんな体験ができる船はそうザラにはない。
次回はもっと風が吹くころに乗ってみたい。
写真協力 辰さん、ケミー
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