内 院 漁 港
この漁港は南風が吹くとき以外はよくプロテクトされた港だ。波が高くほとんどの漁船が出漁していないので港内は満杯状態だった。水揚げ場の近くにとめようとしていたら知り合いが来てくれて、もっと水深があるところに泊められる様にしてくれた。地元の漁師Sさんを紹介してもらい、彼の家でシャワーを借りた。ヨコワ(マグロの幼魚)の刺身があるから食っていけということになりごちそうになった。また、初めてアワビの腸(ワタ)というものを食べた。板前が客には出さず自分で食べてしまうと言われているくらいだそうで、確かに大変に美味いものだった。船酔いしたと言ったら笑われたが、たらふくご馳走になってからヨットに戻ってぐっすり眠った。
12日
11時すぎ出航。湾を出るとまもなく後ろから強い風が吹いてきた。今日も北東の風で、風力5だ。セールは2Pリーフのまま。この風のために対馬西岸沖をセーリングして豊玉町まで行くことにした。スターボーのクオータリーで神崎(こうざき)沖を通りすぎたところで無風になり、しばらくすると弱い西の風が吹いてきた。風向が180度ちかく変わったのは、対馬にある500〜600m級の山々のために風が巻いているせいだ。
豆酘(つつ)崎にある旧灯台の沖、数百メートルを通ると海底が透けて見えるくらい浅くなった。水深計を見ると11メートルくらいだ。実はSさんに「豆酘崎沖はかなり沖合いを通りませんか」と言われていた。長崎の人がそういう表現を使うときは「そうした方がいいですよ」という意味になる。言われたとおりにすればかなり大回りになる、今日は凪だからそこまでする必要はないだろうと思って旧灯台のちかくを通ったのだが、やはり水深が急に浅くなっている所を通るのは気持ちが悪かった。
豆酘崎,旧灯台