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■ 帆船あこがれ乗船記(1)

'01年11月17日〜21日

セールトレーニング・あこがれに乗る

あこがれの船首を飾るフィギャーヘッド
大阪市が所有するあこがれ。
1993年竣工、 全長52 m、362トン。
今回は大阪南港から鹿児島港まで五日間のセールトレーニング。
プーチンみたいな顔してますが日本人ですのでよろしく」
船長のジンさんの挨拶はこんな言葉から始まった。船内ではニックネームで呼び合う。
出航前、乗組員たちが固縛してある帆を広げる準備を始めた。セールトレーニングは帆船を使って海に親しむことが目的。従来は商船学校の生徒を対象に日本丸や海王丸が行ってきたが、この船は8年前から、横浜の海星は10年前から、一般の人たちの間から参加者を募ってトレーニングを続ている。
これも帆を広げる準備作業だが横帆なのでヤードでおこなう。初日、トレーニーは慣れるためにマスト登りをするが、作業に加わるのは2日目から。最初はこわごわだが慣れれば誰にでもできるようになる。
この船には13枚の帆がある。今回は7枚まで張った。2日目、足摺岬の南東でエンジンを止めてセーリングを始めた。しかし、ブリッジでGPSを見ると−1,6ノットの表示。午後になっても岬は遠ざかるばかりで、結局夕方までに10マイル後退した。黒潮に押し戻されていたのだ。黒潮は約3ノットで東へ流れていた。帆船ならではの体験だった。
ロープを引く時の掛け声や合図はすべて英語。帆船で世界中へ進出した歴史を持つ英国、セールトレーニングの歴史もそこから始まった。
トレーニー16人中、6人が女性。参加者は南は鹿児島から北は東京まで、22才から77才。3班に別れて、4時間ずつの当直につく。午前0時〜4時、4時〜8時、8時〜12時、午後も同様に続く。最初は体が慣れていないので少々つらい。当直以外にも食事当番、掃除などがあるうえ、帆を広げたり畳んだりする作業にも参加する。

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