15万トンの客船は電動ポッドで動く

長崎港にイギリスの客船クイーンメリー2が寄港しました。 20100218-IMG_0003s.jpg  

まもなく夜が明けようという2月17日午前6時ごろ、長崎港に長さ345m、15万トンのクイーンメリー2が入ってきました。後方に写っている三菱重工造船所の100万トンドックのクレーンと比べても、その大きさがわかります。これだけ大きくても、世界最大というわけではなく8番目だそうです。長崎港には初めての寄港ですが、高さが62mもあり、港の入り口にかかる女神大橋に当たるんじゃないかと心配になって見に行きました。冬の夜明け前に、わざわざ橋の上まで出かけるモノ好きは10人くらいのものかと少し寂しい気持ちもありましたが、6時過ぎに車で行きました。


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すると橋のたもとの駐車場はすでに満杯、しかたなく歩道に停めてから歩いていくと、橋の上はすでにこのとおり。ウーン、長崎にもモノ好きが多いわ。

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1月にニューヨークを出航して世界一周航海の途中だそうです。長崎には乗客約2500人を乗せて上海からやって来ました。

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いよいよ女神大橋の下に入ってきます。

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このマストの最上部は高さ62m、橋に当たらずに通ることが出来るのか?当たったら橋も揺れるだろうナ。英国商船のエンサインと、検疫を求める黄色の旗が見えます。

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最上階のデッキに乗客が出てきて橋を眺めています。橋にマストが当たったら悲鳴があがるかも・・・。

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結局、悲鳴が聞こえることもなく、クイーンメリー2は静々と橋の下を通過して行きました。橋の高さは最高水面から65mというデータは正しかったようです。

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これだけ大きな船を、どうやって岸壁に着けるのか、興味シンシン。もしぶつかったら、大変なことになります。しかし、タグボートの援助を受けずに自力で接岸したようでした。実はクイーンメリー2には舵がありません。舵のない船がどうやって航海できるかと言うと、推進システムが電動ポッドだからです。電動ポットではなくポッドです。船底にモーターでプロペラを回すカプセルのような装置が4基取り付けられていて、そのうち2基は360度回るようになっているから舵がいりません。さらにバウスラスターが3基あります。興味のある方はコチラをご覧ください。この船の電動ポッドのプロペラは、飛行機のように前側に取り付けられていますが、その写真も見られます。

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こうした国際観光船のスケジュールは忙しいです。早朝に入港し、乗客は上陸して観光しますが、夕方の出航に間に合うよう帰って来なくてはなりません。長崎に来る客船を見ている限りでは、早朝に入港し、その日の夕方に出航して行く船がほとんどです。ですから、乗客は港で待ち受けているバスに乗って、決められたコースをさっと回って帰ってくる、あるいは港に近い街中を歩いて観光する、こんなパターンになっているようです。今、長崎市内はランタンフェスティバルで賑やかですから、それに合わせての入港だったのでしょう。

出航は、江戸時代につくられた砲台跡から撮ることにしました。長崎は幕府直轄領だったので、港の周辺に佐賀藩や福岡藩に砲台をつくらせていました。午後5時過ぎに行くと数人しかいませんでしたが、6時前になるとカメラを持った人たちは10人くらいに増えました。

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午後6時前、低音の汽笛を鳴らしてクイーンメリー2は岸壁を離れました。

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VHFで、パイロットとタグボートの間のやりとりがよく聴こえました。1隻のタグがクイーンメリーの右舷スターンを、もう一隻が左舷バウを押しながら、345mの船体を狭い港内で180度回転させました。

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方向転換したあとは、自力で走り始めました。

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橋の下を通るころにはすでに日没の後でどんどん暗くなるし、クイーンメリー2もけっこうなスピードで走って来たので、ぶれちゃいました。通過した午後6時半ごろは、ちょうど干潮から満潮へ移る中間あたりの時間でしたが、マストと橋は5m以上離れているように見えます。

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しかし写真をよく見ると、マストより煙突の方が高そうです。煙突が黒っぽいので見えにくいのですが、かなり橋に近いところを通過したのではないでしょうか。橋の上にいた人たちは、きっと排気の臭いを嗅いだでしょうね。

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ともあれ、クイーンメリー2は無事に女神大橋をくぐって出航して行きました。次の寄港地は横浜だそうですが、25ノットくらいで走るらしいですから黒潮にも乗って早く着くんでしょうね。

2010年02月18日:GeneralSalaku

Comments

CPさん:2010年02月20日

クイーンメリーというと、やっぱり風格がありますね。それに外観を見ても最新型という感じがします。
こちらの福井港では客船は滅多に来ませんが、「飛鳥2」と「ぱしふぃっくびいなす」は見たことがあります。救助艇を海面に下ろして訓練する場面もありました。
ぱしふぃっくびいなすが出港するのにあわせて、CP号で見送りに港の外で待ちましたが、海上で見るほうが客船の優雅さを感じました。

Salakuさん:2010年02月20日

この船は2004年から就航しているそうです。長崎から横浜まで40時間で到着したというから速いですね。横浜ベイブリッジは高さ56mなので通れず、外側の埠頭に着けました。
横浜港でも、到着した日の夕方に出航してグアムへ向かったということです。ヨットでは考えられない駆け足航海で、乗っている人たちは楽しいのかなと思ってしまいますが、そんなのはきっと余計な心配でタップリ楽しんでいるんでしょう。お金の使い方は人それぞれ、でもやっぱり自分には向いてないな。

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