パラオのネクスト
去年12月4日に長崎を出航し、奄美大島や沖縄に寄ったあとパラオへ行ったネクストの西田さんは、このとおり元気一杯です。パラオは北緯7度、東経130度、フィリピンの東にあるリーフに囲まれた島国です。
ここはパラオの中心部近くにある泊地です。サムズツアーというダイビングサービスの会社の桟橋に近いので、泊地名もその名前で呼ばれています。先月30日に行った時には、25隻くらいのヨットが泊まっていました。ほとんどのヨットがブイに繋いで振れ回しにしています。
8年前、さらくでメルボルンへ向かう途中、補給のためここに寄りましたが、入港して5日目には出航しました。メルボルンはまだまだ遠く、レースのスタートに間に合わせるには急がなければならなかったからです。その時から、いつかゆっくり再訪したいと思い続け、今回ようやく実現させました。今回は飛行機での往復でしたから気楽なものでした。
パラオはパラオ共和国という独立国ですが、アメリカの自由連邦ということになっています。そのせいもあるのか、ヨットはアメリカ国籍が多いです。これはめずらしい2本マストのカタマラン。
中には10年以上もここに停泊し、ヨットで暮らしている人たちもいるそうです。それは、ここが無料で停泊できる場所で、しかもシャワーはあるし買い物にも困らないところでもあるからです。陸で用ができたら、こうしてテンダーで上陸します。ところで、ここに長期滞在中のヨットではやっているのが、庭などで使うために作られたソーラーバッテリー付きのライトだそうです。夜間のアンカーライト代わりにするということで、たしかにホームセンターで安く買えるしヨットのバッテリーにも影響しないから、安心して使えます。でも、日本で真似したらどうなるでしょうかね。
ネクストは、ここにもう2ヵ月以上停泊しています。東へ向かうので、季節風が西へ変わるのを待っています。ニシダ!
長年の夢であった航海を奥さんと実現中の西田さんです。沖縄からパラオまでの13日間の航海は、ヨット初心者の奥さんにとっては少し大変だったようです。しかし、ここまで来てしまえばヤップやウルシーまでなら2、3日で行けるし、その後もカロリン諸島に寄りながら行けば、南太平洋までさほど長いレグを走る必要はありません。できれば、トンガまで行きたいということです。
1年間かけて西田さんが整備しただけあって、ネクストにはいろんな工夫が見られます。ドジャーは西田さんの手作りですが、普通ならプラスティックのジッパーを使う部分にはこんな工夫が。ジッパーが入手しにくかったこともあるそうですが、使っているうちに生地が縮んでも、こうしておけば取り外しや再取り付けが楽です。
暑いところではハッチを開けておきたいもの。でも、雨が降ってきたら困ります。そこで、ハッチの上をこうして覆っておけば大丈夫というわけ。これはいいアイディアと思います。後ろにあるのは燃料を入れたポリ缶ですが、日除けのカバー付き。こうしたものは、家庭用ミシンを使って全部西田さんが作りました。
奄美大島でフェザリングペラに交換したネクストでしたが、効率が悪いのでパラオでまた固定ペラにもどしたそうです。この作業にはプーラーなどの工具が必要ですが、スキューバー潜水して交換したそうです。小さな部品を落としてなくすのを防ぐため、船底の下に蚊帳を吊って作業したとのこと。蚊帳にもそんな使い方があったか。
この泊地には、実はもう1艇日本から来たヨットがあります。パラオに来てもう8年、カタマランのナキリです。次回は、このヨットのオーナーを紹介します。
日本がカメルーンを1対0でリード。後半に入ったので、テレビの前にもどります。

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