六月の万年筆のにほひかな/千葉皓史

 近年万年筆を使うことがなくなってしまった。インクはペリカンの黒を使っていた。だから六月てあんなにおいなんだなと思う。綺麗な筆跡ならかっこいいけれどもとんでもない悪筆である。でも万年筆を使うのは好きだった。最近の筆記用具は、PCを使ってキーボードとエディターばかりだ。お陰で漢字はただでさえ苦手なのにますます酷いことになってしまっている。書けない。この話からズレるけれども私はローマ字入力なんかまだない時代からキーボードを使っているのでカナ入力しかできない。コンピュータで日本語表示と言えば半角カタカナだけという時代があったのですぞ。あんな面倒で非効率と思えるローマ字変換かな入力には馴染めない。あのややこしい入力方式にもいろいろ言い分はあるらしいのですが。それで万年筆だけれども一体何を書くために使っていたのだろう。ただ万年筆を使うという格好だけだったのような気がしないでもない。だいたい何を書くというのだ。手紙を書くにもそれいったい誰に何を書いて送るというのだ。ともかく万年筆に限らず自分の手で筆記しない自分に危機感を覚える。とキーボードのカナキー打って書いている。

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今日の写真は10枚

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