冬梅のひとつふたつや鳥の声/土芳

 節分前日関東地方は、朝から雪が積もって大変だ大変だとテレビが騒いでいた。雪国の人たちには、それがどうしたみたいな内容かもしれない。けれども大都会はこのような自然現象に脆弱みたいなので仕方がない。九州は、雪に対してもっと構え方が薄いのであっさり動かないという選択をする。積雪なんて年に数日あるかないかなのでしかたのないことだ。地方都市の出来事は、大都市の人びとの通勤通学に影響がないのでさほど騒がれない。これも当然だ。ちなみに今日は、昼には晴れて気温も10℃前後まで上昇した。そんなことで大都市の騒ぎは絵空事のようにしか感じらなかったのである。例年そろそろ梅が咲き始めているのだけれども今年はさすがに寒い日が続いたせいなのかまだ数輪しか咲いていなかった。メジロも飛び回っていた。立春を過ぎてもまだ雪がふって積もってしまうことがある。昨年がそうだった。まだまだ冬の冷気がべったり居座っている春隣である。

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